封筒屋通信2023年11月号

通信11月号

【 それぞれの色、それぞれの顔:クラフト紙 】

封筒屋通信をご覧いただきまして、誠にありがとうございます!
静電気に怯える季節となりましたΣ(・ω・ノ)ノ⚡
パチパチな今月は封筒界の大御所、クラフト紙をご紹介します!



クラフト紙
 

クラフト紙と聞くと、一般的な事務用の封筒でよく
目にする「茶系」の紙を想像される方も多いのでは
ないでしょうかσ(・ω・`。)
本来はパルプの色味が残った濃い茶色の紙をクラフト紙
と呼びますが、この紙を半分だけ漂白したものが
一般的な茶系のクラフト紙になります。

これらのクラフト紙を判別するために、濃い茶色のものは
「未晒クラフト」、茶系のものは「半晒クラフト」、
半晒クラフトからさらに白く漂白したものは「晒クラフト」
と呼ばれるようになりました。

今回通信に使用している紙は、半晒クラフトの中でも
黄味が強く明るい茶系の「OKゴールド」です。

クラフトは紙の中でも強度が高いため、マチ付きの封筒によく使用されておりますが、
未晒クラフトも半晒クラフトもフルカラー印刷の相性がばっちりなため、
パッケージとしての汎用性が高いのではないでしょうか(=^・・^=)

🍂今月の封筒サンプル🍠

半晒クラフトと晒クラフトを使用し、小さめの平袋を作成いたしました!

晒クラフトは神社用の封筒(80gm)、半晒クラフトはカードが入るサイズの封筒100g/m2です。
神社用封筒には半円形のツメ抜きを、カード用封筒には長方形のツメ抜きを加工いたしました!
当店には窓型だけでなく、ツメ抜きにも楕円や四角形の型がございますヽ(●´▽`●)ノ♬

どれも用途に合わせてお使いいただけますので、
封入する商品や用途と合わせてお気軽にご相談くださいませ!
(蓮池)

▼現場レポート

[ツメ抜き]

今月のサンプルについて現場の皆さんにお話を伺いました!

▼断裁(Hさん)

一般的な紙なので、特に難しい事はありませんでした。

▼エキセン(Kさん)

小さな封筒なので、作業は注意して行いましたが、
特に難しいとかはありませんでした。

▼ツメ抜き(Kさん)

形状が特殊で普段使う事がない刃だったので、
最初は戸惑いましたが、通常の手順で抜くことができました。

▼製袋(Wさん)

半晒クラフトの封筒は、小さなサイズのため製袋できる機械が限定されるのですが、
紙厚がこの機械の仕様よりも厚い紙のため、給紙の部分で工夫をする必要がありました。
また、全面ベタのオンデマンド印刷であるため表面が滑り、
デリバリーのところで手で掴むことができず、通常は100枚束で作業するところを
30枚ほどで作業したので、非常に時間がかかる難しい案件でした。

気になるトナリの封筒 ザ・ワールド

フィンランドの封筒

雪景色と雪の結晶があしらわれたこの封筒は、フィンランドの封筒です。
これからの季節にぴったりの見た目をした封筒ですね。

ところで、この封筒に記載された「FDC」の文字。
これは英語で「First Day Cover」(ファースト・デイカバー)といい、
「FDC」(エフ・ディー・シー)とも略称されるようです。

「FDC」とは新しく発行された切手を、宛名を書いた封筒に貼り、
その新切手発行当日に郵便局に差し出します。
そうすると発行日当日の消印が押されて、配達されるのが本来の流れですが、
今回の封筒のように新しい切手の発売日に発売される、
切手と限定の消印がついた記念封筒も存在するようです。このような場合は、
記念品としての意味合いが大きいため、新切手にちなんだイラストが入ることが多いようです。

新切手発行日、新切手にその当日の消印を押した初日の封筒は、
「切手の誕生日を記録した記念品である」と表現する切手収集家もいるようです。
このような切手や封筒は切手マニアの人たちにはたまらない一品なのかもしれません。
(角谷)

【 作品事例:いせとつ 様 】

今回ご紹介いたしますのは「いせとつ様」の封筒です。

125mm×180mmの平袋で、奉書紙を使用しております。
奉書紙はざらざら面とつるつる面の2つの顔を持つ紙ですが、
いせとつ様の封筒はざらざら面が表にくるように加工しており
手に取った時に和の風合いを楽しむことができます。

封筒の上部に三角形のグレーの印刷をしており、こちらを内側に折り込むことで、
可愛らしいお菓子のパッケージに大変身します。
※穴あけとリボンはお客様にて加工いただきました。

穴あけ加工については当店でも承っておりますが、
変形の穴あけや変形の窓あけになると、専用の木型が必要となります。

平袋はそのままでもパッケージになりますが、
いせとつ様のように折り込むことで形状を変えたり、今月のサンプルのように
ツメ抜きをして開き易くすることもできます。
また、折り方を変えることでテトラ型封筒にもなります。

内容物に合わせたパッケージをご希望の際は、一度封筒屋どっとこむにお問い合わせくださいませ。

編集後記

今月も封筒屋通信をお読みいただきありがとうございます!

先月から新しい仕事を覚え始めたのですが、
今までやってきたことと正反対の動き方をしていて、
脳みその使う部分も異なっているため、毎日頭を悩ませています(´・ω・`)

今までの仕事もしながらなので、切り替えながらの業務ということもあり、
慣れるまではしばらくかかりそうですが、
新しいことを覚えるのは刺激になりとても楽しいですね(*^^*)

ミスもなく独り立ちできるまでしっかり覚えていきます!
この封筒屋通信も毎月クオリティを下げずに進化してまいりますので、
これからも楽しみにしていてください( *´艸`)
(蓮池)

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