夏の新しい習慣「お盆玉」とは?

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夏の新しい習慣「お盆玉」とは?

夏の帰省シーズン、話題の「お盆玉」をご存知ですか?

お盆玉

 うだるような暑さが続く8月、多くの人が故郷へ帰り、家族や親戚と顔を合わせる「お盆」の季節がやってきます。お墓参りをしたり、久しぶりに会う親戚と語らったり、子どもたちの賑やかな声が響いたり。お盆は、日本の夏を象徴する大切な時間ですよね。

 そんなお盆の時期に、近年新たな習慣として広がりを見せているのが「お盆玉」です。お正月の「お年玉」の夏版、と言えばイメージしやすいでしょうか。帰省してきた孫や親戚の子どもたちに、お小遣いを渡すこの習慣。デパートや文具店では、夏らしいデザインのぽち袋が並ぶようになり、メディアで取り上げられる機会も増えました。

「名前は聞いたことがあるけれど、実際どういうもの?」

「いつ、誰に、いくらくらい渡すのが一般的なの?」

「お年玉と何が違うの?」

 そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 この記事では、夏の新しいコミュニケーションとして注目される「お盆玉」について、その由来から気になる相場、そして渡す際に心がけたいマナーまで、詳しく解説します。

「お盆玉」の基本を知ろう

お盆玉

1. 「お盆玉」とは?その由来と歴史

 「お盆玉」とは、お盆の時期に子どもや孫、親戚の子どもなどへ渡すお小遣いのことです。近年、お盆の時期に子どもたちにお小遣いを渡す「お盆玉」という習慣が広がっていますね。(※「お盆玉」は株式会社マルアイの登録商標です)

 この言葉自体は比較的新しいものですが、そのルーツを辿ると、古くからの日本の風習に行き着くと言われています。

一つの説は、江戸時代に遡ります。当時、山形県の一部地域では、お盆の時期に奉公人の日頃の労をねぎらい、新しい着物や履物などを買ってあげる習慣がありました。これが時代と共に形を変え、衣服代としてお金を渡すようになったのが由来の一つとされています。

そして2010年、紙製品メーカーの株式会社マルアイが「お盆玉」という名称で専用のぽち袋を発売したことをきっかけに、この言葉と習慣が全国的に認知され、広まっていきました。先祖を敬うお盆の時期に、子どもたちの健やかな成長を願う気持ちを込めてお小遣いを渡す。そんな日本人の心づかいが、「お盆玉」という新しい文化として現代に根付きつつあるのです。


2. いつ、誰に渡すもの?

 帰省が難しい遠方の親戚や、なかなか会えないお孫さんにも、元日の朝一番にお祝いの気持ちを届けることができます

・渡す時期

 一般的にお盆と呼ばれる期間、8月13日の迎え盆から16日の送り盆までの間に渡すのが良いでしょう。家族や親戚が集まるタイミング、例えば皆で食事をする際や、帰省して顔を合わせた時などが自然に渡せるタイミングです。

・渡す相手

 主に、祖父母から孫へ渡すケースが最も多いようです。また、甥や姪など、親しい親戚の子どもたちに渡すこともあります。明確な決まりはありませんが、お年玉を渡す範囲と同じように考えると分かりやすいかもしれません。

3. 気になる相場はいくらくらい?

 お年玉と同様に、渡す相手の年齢によって金額を決めるのが一般的です。



● 未就学児(0歳~6歳):500円~1,000円
 まだお金の価値が分からない年齢なので、高額である必要はありません。おもちゃやお菓子が買える程度の金額で十分でしょう。
● 小学校低学年(1~3年生):1,000円~2,000円
 自分でお金の管理を学び始める時期。少しだけ好きなものが買える金額が喜ばれるようです。
● 小学校高学年(4~6年生):2,000円~3,000円
 欲しいものが具体的になってくる年齢です。相場も少し上がりますが、高額すぎない範囲で設定するのが良いでしょう。
● 中学生:3,000円~5,000円
 行動範囲も広がり、友人との付き合いなどでお金を使う機会も増えます。お年玉よりは少し控えめにする家庭が多いようです。
● 高校生:5,000円~10,000円
 渡すかどうかは家庭によりますが、もし渡す場合はこのくらいの金額が相場とされています。

 もちろん、これはあくまで一般的な目安です。「お正月はお年玉、お盆はお盆玉」と、渡す大人の方も正直大変ですよね。親戚間の取り決めなども考慮して、無理のない範囲で金額を決めてみてくださいね!


4. お金に関するマナー

 新札にこだわる必要はありませんが、シワや汚れのあるお札は避け、なるべくきれいな状態のお札を用意するのがマナーです。もし手元に新札がなければ、アイロンで軽くシワを伸ばすだけでも印象が良くなります。お札を折る際は、肖像画が内側になるように三つ折りにするのが一般的です。

気持ちを伝える「ポチ袋」の選び方

お盆玉をおばあちゃん

 さて、「お盆玉」の準備が整ったら、次はその渡し方です。現金をそのまま手渡すのは、少し味気ないもの。そこで活躍するのが「ぽち袋」です。日本では、お金を裸で渡すのはマナー違反とされることもあります。中身だけでなく包装にも価値を見出すのは、大切な相手に清らかなものを贈りたいという、相手を思う気持ちから始まった習慣と言われています。

 また、「お正月に使うお年玉袋が余っているから」と使うのは避けたほうが良いでしょう。季節感が合わないだけでなく、せっかくの夏の贈り物が少し残念な印象になってしまうかもしれません。

「お盆玉」を渡す際は、ぜひ夏らしいデザインの袋を選んでみてください。 例えば、

  • 涼しげな金魚や朝顔
  • 夜空を彩る花火
  • 元気いっぱいのひまわりやスイカ
  • 爽やかな海やヨットの柄

など、夏をモチーフにしたデザインは、受け取った子どもたちの心も弾ませてくれるはずです。袋を開ける前からワクワクするような、季節感あふれる演出は、きっとお小遣い以上の特別な思い出として心に残るでしょう。

想いを形に。「封筒屋どっとこむ」のオリジナルポチ袋

 「封筒屋どっとこむ」では、お客様の想いを形にするオリジナルポチ袋を、承っております。法人のお客様のプロモーションツールとして活躍しています。

大山乳業農業協同組合大山乳業農業協同組合様

●ノベルティとして

 会社のロゴやキャラクターを印刷したポチ袋は、お客様への感謝を伝えるユニークな記念品になります。

●お客様へのささやかなギフトとして

 お中元に添えたり、お子様連れのお客様へサービスとしてお渡ししたり、満員御礼の大入り袋としてなど、心のこもったおもてなしは、企業のイメージアップにつながります。

 当店のポチ袋は、企画から印刷、加工まで、すべて自社工場で一貫して製造しております。封筒製造で培った長年の経験と技術力で、お客様の「作りたい」という想いを全力でサポートいたします。

想いを形に。「封筒屋どっとこむ」のオリジナルポチ袋

お盆玉

 新しい夏の習慣として定着しつつある「お盆玉」。それは単なるお小遣いではなく、子どもたちの成長を喜び、健やかな未来を願う、温かい気持ちの表れです。そして、家族や親戚との絆を深める、大切なコミュニケーションの一つと言えるでしょう。

 世界に一つだけのオリジナルポチ袋は、お金では買えない価値と、忘れられない思い出を届けてくれるはずです。袋を開ける前のワクワクした表情、そして袋を大切に眺める笑顔は、きっと贈り手であるあなたにとっても、最高の夏の思い出になることでしょう。

 この夏、「封筒屋どっとこむ」が、皆様の心温まるコミュニケーションのお手伝いをさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

封筒作成について

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