封筒屋通信2024年1月号

【 渋く染める:新・草木染 】

明けましておめでとうございます🎍
本年も加工について、様々な角度から発信してまいります!
どうぞよろしくお願い申し上げます(o*。_。)o

2024年の華々しいトップを飾るのはこちらでございます!



新草木染
 

「新・草木染」は草木の繊維や木片を漉き込んだ
ファンシーペーパーで、その名の通り草木染のような
渋い色展開が特徴です。


仄かな紙の色と、漉き込んだ繊維の組み合わせが
絶妙にマッチしていて、
どこか懐かしさも感じますね(*・ω・)(*-ω-)
厚みは特薄口から特厚口まで5段階ございますため、
用途で厚みや色を付け使い分けることも
可能でございます。

🐲今月の封筒サンプル🐲


先月に続き、お札がぴったり入るサイズ(90×175mm)のつり銭封筒を作成いたしました!
封入口には丸い切れ込みが入っており、変形つり銭封筒と呼ばれております。

「変形サイズは木型が必要だから…」という声をお聞きしますが、ご安心ください。
こちらは専用の木型を保有しているため、流用して封筒を作成することが可能です。

当店には他にも変形サイズの木型がございますので、
近いサイズの際はご提案させていただいております(*`・ω・´)ゞ
「こんな形のパッケージが作りたい」「この封筒に近いサイズはないか」など
どんなお悩みでも一度お問い合わせいただけますと幸いに存じます!(蓮池)

▼現場レポート

[変形つり銭封筒]

今月のサンプルについて現場の皆さんにお話を伺いました!

▼トムソン(Eさん)

前回に比べると苦戦せずにできました。ロスも少ないです。
改善として、折筋の筋巾を狭くするように調整しました。
調整用のテープの角合わせの処理に苦労はしましたが、
出来上がりは綺麗に仕上がったので良かったです。
ただ、最後の作業である、紙から形状を切り取る「むしり」の作業は、
紙質が前回と異なるためか今回はやりにくかったです。

▼製袋(Wさん)

このサンプルは右貼り、糊を付ける場所が通常と異なる、
弧になっている辺があるため型替えに時間はかかりました。
でも、前回よりも筋巾が狭くなったことで安定した寸法で製袋する事ができました。
セッティングが正確にできれば、あとはスムーズに作業ができます。

▼印刷(編集長)

前回、縁まで印刷していたので、今回は趣向を変えてみようと
内側部分にもデザインしてみました。
封入する際にチラリと見えるデザインもいつか挑戦してみたいですね。
蓮の花が思った以上に綺麗に仕上がって感動しています!

気になるトナリの封筒 ザ・ワールド

カナダの封筒

この半透明の封筒は、リヒテンシュタインの封筒です。
リヒテンシュタインはスイスとオーストリアに囲まれた内陸地で、
世界で6番目に小さい国(香川県の小豆島と同じ位の面積)です。
美しい山々と中性のお城などで知られる国だそうです。

国のことを調べていると、主要産業に「切手の発行」等も含まれていました。
よそでは真似はできないほど、印刷技術が優れていたり、
デザイン性が高いことから世界中のコレクターに注目されるのだそう。
他の国よりもお手紙の文化が栄えているのかな~などと勝手な想像をしてしまいます。

今月の封筒を色々と調べてみましたが、実際の使用用途は見つけられませんでした(;´・ω・)
左上にはリヒテンシュタイン郵政のロゴが印刷されており、
一般的な封筒についているフタはありません。
その代わりに、開けやすいようツメ抜きの加工が施されていますね。
グラシン紙はかなり薄手で、封筒の加工を行うには難しい紙になりますが、
封筒の窓に使用できるくらいの透明度があります。
また紙素材なので、グラシン紙を使用した封筒は環境に配慮していると言えますね。

この中に手紙をいれるのか...。はたまたポストカードなどを入れて配達するのか...。
またの機会にどんな用途があるのかゆっくり調べてみたいと思います。
(角谷)

【 作品事例:株式会社コノル 様 】

今回ご紹介するのは「株式会社コノル様」の封筒です。
こちらは「120×235mm」の長3封筒と、
「287×382mm」の角0封筒も作成しております

長3サイズは既製品にお取り扱いがございますが、
角0サイズになると、オーダーメイドでのご対応となります。

こちらの封筒は「大礼紙」と呼ばれる銀の繊維が散りばめられた紙で、
主張しすぎない繊維の輝きが、仄かな高級感を演出してくれます。
「和風な紙」という言葉で思いつく紙の代表格ではないでしょうか。

通常の大礼紙は両面ともつるっとした手触りになりますが、
「白柳-FS」という裏面は奉書紙のようなざらっとしたタイプのものもございます。

似た種類で「漉き合わせ大礼紙」という紙もございまして、
こちらは片面がパステルカラーになっております。
用途によって色を変えてお使いいただけます(*・ω・*)

「新大礼紙 華N」という紙は散りばめられている繊維に色が付いておりシルバーの他に、
パールピンク、ゴールドと華やかな展開がございます。

これらの紙もまたこの封筒屋通信でご紹介できればと存じます。
※白柳-FSは一度ご紹介しております(o^―^o)

特殊紙の中には既製品でお取り扱いのあるものもございます。
是非、DMなどの送付の際に高級感を持たせてみてはいかがでしょうか。

編集後記

今月も封筒屋通信をお読みいただきありがとうございます!

2023年はどんな年だったかな、
と思い返すと浮かぶのは仕事でもプライベートでも「挑戦」という言葉でした。

新しいことに挑戦し、行ったことのない所に足を踏み入れ、
今まで体験したことのない経験をたくさんできた年でした。
通信においても、間違いなく日々進化しているのではないでしょうか…!?
デザインの幅も格段と広がった気がします。

自分の中で目標を決めて、その目標を常に超え続ける。
簡単なようでとても難しいのですが、
楽しみにして下さるみな様へよりよいものをお届けするべく、
2024年も限界に挑戦し続けてまいります!
どうぞよろしくお願いします!
(蓮池)

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