チリも積もれば柄となる:【ポルカレイド】
封筒屋通信をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
じりじりと照り付ける太陽が眩しくも暑くなってまいりましたね。
私は生まれて初めて手持ち扇風機を使用し始めました(A´Д` υ)アチチ...
今月は、夏の季節にもぴったり!?な「ポルカレイド」をご紹介いたします。
「ポルカレイド」はレイド(簾目模様)の入った紙になりますが、
姉妹品の「ポルカ」はレイドの入っていない紙となります。
カラフルなチリが抄き込まれたとても可愛らしい紙で
90kgでもしっかりとした厚みがございますので、
封筒やパッケージなど、様々な用途にお使いいただけます。
また、紙の名前には食べ物が多く使われており、
紙色は溌溂とした明るい色合いが多いため選ぶのがとても楽しくなりますね。
☀今月の封筒サンプル☀
今回は「ソーダ」と「フラミンゴ」を使用し、テトラ型封筒を作成いたしました!
両サイドを押し込んで合わせて、そのままフタを折っていただけますと、
立体的なテトラパックを作ることができますヾ(*´▽`*)ノ
以前にお作りした里紙でのテトラ型封筒と同じサイズですので、
並べて飾っても可愛らしいですよ(^・ω・^ )♡
パッケージに最適なテトラ型封筒ですが、紐を通して飾れば風鈴になるかも!?
使い方は無限大ですので、皆様もお試しください♬
是非お手に取っていただき、そして組み立ててみてくださいませ!
(蓮池)
▼現場レポート
トレーシングペーパーの加工
製造部の三栖です。私は製造部の中で製袋の工程を担当しています。
特殊な紙でたまに製袋することのある「トレーシングペーパー」についてお話しします。
製袋する時に封筒のサイド・底・頭に筋を入れて折っていくのですがこの紙は、
なかなか筋通りキレイに折ることが難しくて苦労します。
上部のローラーで |
型替えの時に筋圧を調整するのですが、強くしすぎるとやぶれたり、
弱くしすぎると2重折れになったりしてしまうので、
キレイに折れるよう筋圧に十分注意しながら調整しています。
稼働中、紙がローラーに引っ掛かって詰まったり、底の部分が折れてしまったりします。
艶のある厚紙をローラーの手前に取り付けて、紙が引っかからないよう工夫しています。
印の部分に厚紙を取り付けている。 |
気になるトナリの封筒 ザ・ワールド
コスタリカの封筒
「世界難民年」を記念した、1960年の封筒です。
この年代から植民地支配の終わりが始まったのですが、
難民問題はこの時期から増えていったそうです。
コスタリカは北米と南米の間に位置する国で、
その北側のニカラグアから多くの難民の受け入れています。
難民に対して非常に寛大で、教育も平等に受けられ、その手続きも簡素化しているそうです。
難民問題は国際的なテーマのため、この封筒には国連のマークがプリントされています。
サイズは164mm×93mm。ダイヤ貼りの封筒です。
色違いで木の絵柄の切手が、地球にやさしい印象を連想させます。
(鳥山)
作品事例【 OGUSU&CO.様 】
今回ご紹介するのは「OGUSU&CO.」様の封筒です。
トレーシングペーパーの窓付き封筒で、なんと窓は【 オープン窓 】でざいます。
こちらの仕様は当店でも加工実績がなく、
現場と何度も打ち合わせをしまして、形になった封筒でざございます。
トレーシングペーパーは紙の性質上、窓フィルムを加工するための糊が付きません。
そのため窓加工の際は、窓フィルムのないオープン窓という加工になります。
オープン窓も形状や用紙によって送る際に引っ掛かってしまうため、
加工が非常に難しいのですが、現場の職人さんのおかげで、無事に作成することができました。
初めての仕様でも時間をかけて機械を調整することで、
不可能な仕様であっても、可能にしていきます。
※当店の機械をもってしても出来ない加工はございます。何卒ご了承くださいませ。
トレーシングペーパーへの印刷も、乾き難く汚れやすいといった注意点はございますが、
デザイン次第ではとてもお洒落な封筒に早変わりします。
お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いに存じます。
(蓮池)
編集後記
今月号も最後までお読みいただきましてありがとうございます!
先月から左に出現したこちらは現在製作中の「紙見本帳」の一部になる、
「通信用紙サンプル」でございます(*n´ω`n*)❀
封筒製作によく使用される紙の見本帳に、通信の紙見本を足していくことで、
特殊紙の見本帳にもなっていく画期的アイテムです♬
ただいま編集長も製作に加わり一生懸命製作中でございますので、
完成まで今しばらくお待ちいただけますと幸いです!
完成しましたら、ご報告させていただきます(*‘▽’*)/⌒+*★