特殊な加工だけじゃない ~横型封筒(カマス貼/ダイヤ貼)について~
いつもお世話になっております。緑屋紙工の高比良です。
今まで様々な封筒の特殊加工などをご紹介してきた弊社ですが、今回は原点に立ち返り基本的な加工の部分を再度お伝えしていこうと思います。
私が様々なお客様とお話しさせていただく中で、こんなお言葉をいただくことがあります。
『緑屋紙エって特殊なのは得意だけど普通のはどうなんですか?』
答えはもちろん『得意』です。
別注封筒の加工を追求し続けた弊社ですが、普段のお仕事の中に『定型サイズ』とー般的に言われる封筒も多くございます。
普段から色々なサイズがあり、弊社では長3・洋0(洋長3)・角2など、定型サイズのすべてに対応が可能になっております。
今回はその中から『カマス』そして『ダイヤ型』の封筒についてご紹介させていただきます。
まず『カマス』ですが一般の送付など使い方は様々で汎用性の高い封筒にいます。
送付用DMのような大ロットから、こだわりの仕様で作る小ロットの特注品までフレキシブルにお応えすることができます。
緑屋紙工ではこのカマス封筒にも様々な紙で加工してきた実績があるので、今まで採用を諦めた紙や紙厚がありましたら、いつでもご相談ください!
次に『ダイヤ型』ですが、招状や挨拶状、最近ではステーショナリとしても存在感を発揮してきました。
フォーマルなシーンで使用することの多い封筒なのでこちらも特殊紙などでのお問い合わせが多くあります。
『ダイヤ型』に関してはエキセン加工(スミ抜き)ではなくトムソンでの抜き加工が一般的です。
弊社ではトムソン抜き加工も可能です。
商品によっては型が予め弊社で保管しているものもあるのでサイズが合うのであればご利用いただけます。
こちらも併せてご検討の材料にしてみてください!
定型サイズの中でも紙が変わるだけで加工の仕方も様々になります。
緑屋紙工では皆様のご期待に沿えるよう様々な加工にチャレンジを続けてまいりますので、お役立て出来ることがあればいつでもご相談ください!
緑屋紙工のチャレンジャー高比良(自称)が何なりとご要望にお応えしていきます!
今後ともよろしくお願いいたします!
(封筒工房[緑屋紙工] 高比良)
封筒屋スタッフブログより
コンビニに行くと目的のモノ以外を頻繁に購入してしまう最近です。
基本的にちょっと珍しい系のお菓子です。
最近ではメルマガでもおなじみ、T山氏のブログです。
氏はいつも面白い味のお菓子を紹介して下さるのですが、私はコンビニで一度も発見できずじまいです。
なんですかね、見ている所が全然違うのでしょうか。
引用元ツイッター封筒ふんとう日記
(ブログ記事:T山 コメント担当:福崎)
加工レポート ~横型封筒をクローズアップ~
緑屋紙工では、様々な形状の封筒を製造できますが、封筒には大きく分けて「縦型の封筒」と「横型の封筒」の2種類があります。
今回は営業部の記事と連動して横型の封筒についてをお届け致します。
横型の封筒は、封筒業界の規格名でいうと「洋型」に分類されます。
洋型の中でも貼り方(折り方)の違いで「カマス貼り」と「ダイヤ貼り」の2種類に分類されています。
「カマス貼り」について
「カマス」は大昔からある日本語で「叺」と書きます。
封筒にかぎらず、底で二つ折りにし、両脇を綴じた袋のことです。
緑屋紙工ではサイズによって、大小2種類のカマス貼り機を使い分けています。
小さい機械は、主に郵便の定形サイズの封筒を高速で製造するのが得意で、紙の種類や状態にもよりますが、1分間に300枚の速さで仕上げることが可能です。
大きい機械になると、速さでは小型機に劣りますが、小型機にはできないA4サイズがそのまま入るような大きい封筒を製造することが可能です。
弊社製造可能サイズ(カマス)
最小幅80mm~最大幅420mm
最小天地55mm~最大天地3320mm(展開寸法 355mm以内)
「ダイヤ貼り」について
ダイヤ貼りとは、風呂敷つづみのように四方から折りたたんだ形状で「インボイス貼り」とも呼ばれている貼り方(折り方)です。
レターセット用の封筒には定番で使用されています。
ダイヤ貼りをご希望の場合は、大きな紙から展開形状を抜き出すのに、抜き型(トムソン型又は木型)を作成して頂くことになります。
抜き型は1度作成すると長期間使用でき、2回目以降のリピート注文を頂いた場合は再度同じ型を使用することができます。
精度の高い抜き作業で品質を安定させています。
そのように抜いたダイヤ型の紙を、小型のカマス貼り機で高速に折りたたみ、のり付けして仕様通りの形状へと加工し、お手元へお届けしています。
弊社製造可能サイズ(ダイヤ)
最小幅120mm~235mm(展開寸法430mm以内)
最小天地80mm~165mm(展開寸法355mm以内)
製造可能サイズの範囲内でも仕様条件によっては加工が難しい場合もございます。
その場合にはテスト加工も対応させて頂いておりますので、 詳しい内容は弊社の営業部までお気軽に問い合わせくださいませ。
(石飛)
作品事例
宗教法人大聖寺 様
「細長い封筒」
いつも封筒屋通信をお読みいただき、誠にありがとうございます。
今回ご紹介いたしますのは「宗教法人大聖寺様」の幅120×高さ400mmの細長い封筒でございます。
細長い封筒は神社やお寺で使用される事が多く、お札や卒塔婆などをいれる用途として作成いただいております。
お見積時には「これだけ細長かったら、手貼りになりますか?」とよくお問い合わせいただくのですが、今回ご紹介させていただいた封筒は機械貼り加工を行っております。
この長さだと高くなるかも…。と、お考えの際も意外に機械で加工出来て、コストを抑える事ができたり致します。
細長い形状は少しのサイズの違いでも機械の仕様上、加工可能だったり、不可だったりが変わってまいりますので、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
(福崎)
※その他の作品事例はこちら
→お客様封筒デザイン集
今月のサンプル封筒
【インスタ映え加工】
先月に引き続き、インスタ映えするオシャレな封筒をご紹介します♪
こちらも以前デザイナーさんに依頼して封筒サンプルとしてデザイン頂きました。
夜の海をイメージした落ち着きのある封筒です。
紙は「NTラシャ濃あい」です。
濃い色の紙に印刷すると、インクの色が紙の色に負けてしまいます。
黒や金銀以外の特色や、フルカラー印刷にとっては不向きな紙です。
今回紹介の封筒は印刷ではなく、箔押しやエンボス加工で表現しています。
波の部分は紙を凹ませる「エンボス加工」で、星は金色と銀色の「箔押し」、お月さんは金の箔押しと紙を浮き上がらせる「デボス加エ」で作成しました。
紙の色が夜空をイメージして封筒全体でオシャレな夜景を表現しています。
特に波部分は、紙を凹ませただけなので、月や星のデザインを邪魔せず、かといって目立たない訳でもなく、紙を触ればとても主張してくる、表現上手ないいデザインだと思います。
箔押しもエンボス(デポス)加工も紙に押し付ける加工なので、裏側に凹凸が出来てしまいます。
封筒状態で加工すると裏側に影響されますので注意が必要です。
封筒を組み立てる前に加工するのが一般的です。
今回の封筒は用途度外視のオシャレ特化型封筒でしたが、遊び心満載の封筒も手元にあってもいいかなと思います。
(鳥山)
編集後記
今月も封筒屋通信を最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
さて、先月号の通信ではハロウィン色を全面に押し出してみました。
仮装してパーティしたことや、飴ちゃんを買いに近所をまわったりしたことは一度もないのですが、いくつになってもハロウィンが大好きなのです。
(かの有名なテーマパークの、ゾンビが徘徊するアレには行きました!)
また私が2年前に作ったカボチャ、今年も懲りずに載せております。
毎年こっそり載せているので、気になった方はぜひ探してみてくださいませ。
そして、縁屋紙エは日々、新しいことにチャレンジしております。
その様子を皆様に伝えていくとともに、私自身もこの通信を通して、どんどん新しいことに挑戦していきますので、今後の緑屋紙エと封筒屋通信にご期待くださいませ!
(蓮池)