【 和の心、洋の趣:しこくてんれい 】
あけましておめでとうございます!!
たくさんの方々にこの通信が届くよう、精進してまいります。
本年も封筒屋通信をどうぞよろしくお願い申し上げます!
お正月にぴったりな1月号に選ばれたのは「しこくてんれい」でございます。
表面に奥ゆかしい銀色の繊維を混抄した和風の紙で、手触りはさらっとしています。
現在では「しろ」「ゆき」「うすちゃ」の3色のお取り扱いがございます。
厚みは60kgから180kgまで6段階の厚みがございますので、
封筒だけでなく飲食店のメニューや箸袋、各種チラシや名刺などにもよくお使いいただいております。
「和」の雰囲気を最大限に活かしたい時にはもってこいの洋紙ですね\( ‘ω’)/
紙ごとにまばらに散った繊維が、上品さを最大限に引き立たせています。
🎍今月の封筒サンプル🎍
お正月ということで「奉書紙」と「純白ロール」を使用し64×97mmのポチ袋を作成いたしました!
奉書紙は「ザラザラ面」を表に、純白ロールは「ツルツル面」を表に加工いたしております。
同じデザインでも、それぞれの表情の違いをお楽しみいただけると思います(`・ω・´)
どちらを表に使用しても味わいが深いため、色々と試してみてほしいです。
純白ロールはクラフト紙に分類されますが、どうも和風のイメージがありますね。
65g/m2というその薄さから、神社などでよく見かけるからでしょうか。
こちらについてはまた深堀してご紹介したいと思います(o^―^o)ニコ
表裏で質感の違う紙や、その他和紙、和風な洋紙のお問い合わせやサンプルのご請求、
またまた「こんな紙で加工できますか?」というご相談もお気軽にお申し付けくださいませ!
(蓮池)
現場レポート
[和風なポチ袋]
封筒サンプルについて現場の皆さんにお話を伺いました!
▼断裁(Yさん)
印刷内容と紙色は同じですが、紙種類が2種類ある案件でした。
そのため、次工程での混入が発生しないよう、十分注意して作業を行いました。
▼エキセン(Hさん)
小さな封筒は重量が軽いため、紙を揃える際に力を入れすぎると反発でズレることがあります。
その点を意識しながら作業を進めた結果、特に難しい点はありませんでした。
▼製袋(Yさん)
奉書紙は厚みがあるものの軽いため、機械の給紙部分でトラブルが起こりやすい紙です。
給紙部分に紙を積む際、量が少ないと軽さで傾いて給紙されてしまい、
多すぎると紙の表面が脆いので破れることがあります。
また、紙が糊を吸収しやすい性質があるため、通常より塗布量を増やしました。
ただし、塗布量を増やすと機械に糊が付着しやすくなるので、頻繁に清掃しながら作業を行いました。
純白ロールは薄くて柔らかく、給紙部分で2枚同時に送り出されるため、給紙量の調整が必要でした。
さらに機械の折り加工ではシワが発生しやすい紙のため、圧力の調整に特に気を遣いました。
どちらの紙も取り扱いが難しい特性を持っているので慎重に作業を進めました。
気になるトナリの封筒 ザ・ワールド
インドの封筒
今月ご紹介するのは「インドの封筒」です。
青、赤、ピンク等のカラフルなこの封筒は、
ご祝儀袋だそうです。
日本のご祝儀袋のような内袋はついていませんが、
紙は、和紙のような質感でとても厚手で
しっかりとしており、エンボスの加工に金のインクが
塗られ、キラキラと美しい封筒です。
フタ部分はタージマハルの屋根のような装飾が
あしらわれており、更に紐の飾りも付けられていて、
とても煌びやかですね。
ご祝儀袋に因んで、少しインドの結婚式について調べてみました。
インドの結婚式はパーティーのような形式で、日本のように数時間で挙式・披露宴が終了、
という式ではなく、一日がかり、もしくは1週間、長ければ1か月もかけて執り行うそうです。
しかし、どう考えても1か月も結婚式に時間がかかるのは「大変そうやなあ、、、」とおもいます(;´・ω・)
本当に国ごとに様々な文化があるなあ...といつも思います。
(角谷)
加工事例【 表裏で質感の異なる紙 】
今月は封筒サンプルで使用いたしました「奉書紙」と「純白ロール」についてご紹介いたします♬
【 奉書紙 】
混ぜるものにより名称が異なる和紙ですが、
楮に白土などを混ぜて漉きあげたものを「奉書紙」と呼びます。
現在の最高級の奉書紙は手漉きでつくられる「越前奉書」です。
表裏で質感の違う和紙として最も有名なのがこの「奉書紙」でございますが、
表面がつるっとしており、裏面がざらっとした質感となっております。
⚠どちらの面にも印刷適性はございますが、ザラザラ面にベタ印刷がございます際は
乾きにくくなるため、通常よりもご納期をいただいております。
【 純白ロール 】
漂白したパルプを使用しており、片面には平滑性がありツヤっとしています。
こちらは和紙ではなくクラフト紙に分類されますが、
「片艶晒クラフト紙」よりも薄手のものを「純白ロール紙」と呼びます。
包装紙といえばこちらの「純白ロール」が主流となりまして、
子供のころ、プレゼントを包み込んでくれていましたね。綺麗に開けられませんでした。
全面に印刷を施して使うには抜群の印刷適性を持ちますが、比較的に薄手なため、
透け感を求めている方にもおすすめできる紙でございます。
緩衝材としてもよく見かけますが、ぜひともパッケージにお使いいただきたいです。
どちらの紙も、表と裏をそれぞれ表向きに加工することが可能でございます(*`・ω・)ゞ★
⚠通常の倍ほどの予備が必要になるため、費用が上がります。ご注文前にお申し付けくださいませ。
編集後記
今月も封筒屋通信をお読みいただきありがとうございます!
昨年は、達成したいことを目標に掲げて発信することで自分自身を鼓舞して、実現してこれた1年でした(/・ω・)/⌒★長年の夢を叶えられたことでとても大きな達成感を得られたのですが、
ここで立ち止まってしまっては成長は遠ざかっていってしまうので、
また今年も自分自身が成長できるような目標を決めて、達成に向かって進んでいけたらと思います!
まだまだ考え中なのですが、この編集後記を通して発信していきますので、
どうぞ今年も編集長に期待していてください!
因みに小さな夢は「全国の鮫に会いに行く」です(n*´ω`*n)
(蓮池)