封筒屋通信2024年4月号

4月

【 朱く、儚い:まんだら 】

封筒屋通信をご覧いただき、誠にありがとうございます!
花粉を目と鼻で感じる季節になりました((((;゚Д゚))))
発症には至っておりませんが、年々その日が近付いている気がします。

新学期や新生活でドキドキな今月は「まんだら」をご紹介いたします!



まんだら見本帳
 

日本の色彩をもとにつくられたこの紙は、特薄口、薄口、
厚口の3種類に分けられ、特薄口は4色、厚口は10色、
薄口はなんと108色もの展開がございます。

表面はつるつる、裏面はざらっとしており、
温かみのある質感です。

封筒は「さくら」と「すおう」を使用し、
通信は「ぎんしゅ」を使用しました!

すおう(蘇芳)は芯に赤い色素が含まれる木で、ぎんしゅは
真朱(真実の朱色)と区別するために作られた色です。
まんだらに付けられている色の成り立ちも調べていると、
奥が深く、紹介しきれません…!

🌸今月の封筒サンプル🌸


今月は、ポストカードが入るサイズの【 額縁封筒 】を作成いたしました(*^^*)
封筒の中央に大きな窓があるのが特徴で、今回は耐熱フィルムを使用しております♬
そのため、この封筒はレーザープリンターで印刷することができるんです!

耐熱フィルムの特徴を活かすために、窓のみの印刷でシンプルに仕上げました(*´▽`*)
この記事の背景にも使用しているデザインで、窓を縁取るように印刷しています。

あえて窓に印刷をするために、耐熱フィルムを使用いただくのも大歓迎です!
形状に合わせて他にはない封筒を作ってみませんか?
(蓮池)

▼現場レポート

[額縁封筒]

封筒サンプルについて現場の皆さんにお話を伺いました!

▼断裁(Yさん)

特殊紙ですが特に問題なく断裁することができました。

▼エキセン(Kさん)

エキセンの刃が研いだばかりなので苦労はなかったですが、
通常であれば紙が割れないように別の紙を当てがいながら抜く必要がありました。

▼窓抜き・貼り(Mさん)

薄い紙のために、最初の給紙部分で積む量が少ないと上手く機械に給紙されないので、
通常よりも注意が必要でした。

▼製袋(Fさん)

封筒に対して大きな窓のため、傷がつかないように意識して機械をまわしました。
耐熱の窓とセロファン窓の差は、回した枚数が少ないため、次回の課題として調べます。

気になるトナリの封筒 ザ・ワールド

ルーマニアの封筒

今回は4月にぴったりな春色の封筒ご紹介します。

このルーマニアの封筒に描かれている花は「サクラ草」です。
色々と調べてみましたが使用用途等については分かりませんでした。

この封筒の内側を見てみると、判読防止の地紋印刷が入っています。
調べるとこの地紋のマークはルーマニアの郵便局のロゴのようです。
ラッパを模したようなロゴで少し可愛らしさがありますね。
現地の人にはラッパには見えないのでしょうか…言葉が読めると見え方も変わるのでしょうか…
などと余計なことを考えてしまいますね(笑)

また、この封筒はダイヤモンド貼りで、口糊は【 アラビア糊 】が加工されています。
普段私たちが使う洋型の封筒にも、アラビア糊が加工されていることが多々あります。
なんだか、どこの国でも同じような仕様が採用されているのだと感心します。
製袋の仕方や封筒形状などに微妙な違いを感じますが、たとえば国内であっても
メーカーごとに特徴があるので、「国によって」というようなことでもない気もします。
ですが、少し今後も気にして見てみたいポイントです(*'▽')
(角谷)

【 西洋菓子処バイエルン 様 】

今月は西洋菓子処バイエルン様の封筒をご紹介いたします。

120×145mmのサイド貼りで、封筒下部に丸窓が加工されています。
窓は商品がよく見えるように、直径90mmと大きめのサイズです。
紙は「紀州色上質」から6色使用し、紙ごとに印刷色も異なります。

西洋菓子処バイエルン様はアイシングクッキーのパッケージとして
使用いただいておりますが、シンプルで可愛らしいデザインが、
お菓子を一際印象付けますね。
同じデザインでも封入物の種類や、販売される季節などをもとに、
紙色と印刷色を変えるのも素敵です♬

また、丸窓を使用することで可愛らしいパッケージに仕上がります。
同じサイズでも四角形の窓ですと、かっちりとしたイメージになりますね。
窓を二つ付けることで、更にパッケージの幅も広がってまいります。

当店には様々なサイズ、形状の窓型がございます。
封入される内容物によって使い分けられるため、一度ご相談いただけますと幸いです。

「窓付き封筒」はサイズや貼り合わせによって無限の可能性を秘めています。
是非、あなただけのパッケージを作成してみませんか?
(蓮池)

編集後記

今月も封筒屋通信をお読みいただきありがとうございます!

今月のサンプルの額縁封筒ですが、いつも通信を印刷している機械だと不具合が多く、
印刷することができませんでした。
ですが、別の機械に通してみたところ、問題なく印刷することができたため、
今回、皆さまにご紹介することができました!
先輩の長年の知識とひらめきがなかったら、いまごろ途方に暮れていたかもしれません(´;ω;`)ウッ…

いつも限界ギリギリ、たまに限界突破していて工場の皆さまと先輩方には感謝してもしきれません…!

今回、更に知識を蓄えられたので、封筒屋通信とともに成長、深海していけたらと思っております!
宜しくお願いします!

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