封筒屋通信2022年6月号

通信6月号

【懐かしのみずたま:玉しき】

封筒屋通信をご覧いただき、誠にありがとうございます!
70㎝の傘って、全然濡れないですねΣ(・ω・ノ)ノ



玉しき_見本帳
               

今月は「玉しき」をご紹介します〇●
「玉しき」は江戸小紋の玉を等間隔で並べた
和の風合いを持つ紙で
色展開は深みのある5色+白の6色になります。

極薄物については透け感を楽しめる薄さにはなりますが、
オフセット印刷には向いておらず、ロットにより玉欠けがございます。
製袋できない厚みのため封筒にはできませんが、遊び紙や帯などに使用すると可愛いですね✨


こちらの「玉しき」以外には玉しきよりも玉模様の大きい「みずたま」や
菊花をイメージした模様の「きっか」、手芸の刺し子をイメージした模様の「さしこ」
という柄もございます❀
透かしの模様が入っておりますので、印刷がなくても様々な用途にお使いいただけます♬
あえてベタ印刷をすることで、他とは違ったテイストを出すこともできますよ( ´ ▽ ` )ノ

☂今月の封筒サンプル☂

  • 玉しき_黄
  • 玉しき_玄


玉しき_青
           

今月は「玄」「青」「黄」の3色を使用し、
窓付き封筒を作成いたしました!
当店で保有している木型を流用し、
窓を開けてあえて玉しきを裏表逆に使うことで、
昔懐かしい水玉模様の傘を表現いたしました(=゚ω゚)っ🌂

窓の型と紙の通す向きが合えば、今月のサンプルのように小さい封筒でも
窓を開けてフィルムを貼ることが可能です! サイズは120×80mmのつり銭封筒でございます★

裏表を逆にすることで封筒の内側に水玉の地紋が現れ、
窓を利用することで今月のサンプルのような遊び心満点の封筒も作れます♬
ぱっと思いついた仕様も、加工可能であれば実現することができます!
どんな仕様でもぜひ、お問い合わせいただけたらと存じます(*- -)(蓮池)

▼現場レポート

[四角ではない窓]

今回は「四角ではない窓」の紹介をしたいと思います。

L字の窓

●L字型の窓●
長細い大小の四角を2つ組み合わせたような窓型です。
請求書や書類を送付する封筒に使用されるみたいですが、
四角にせずにL字型にしているところが特徴的。
必要な部分だけが外側に見えるように工夫されています。

丸形の窓

●丸型の窓●
小さな丸の窓型です。
フィルムを付けずに作成することで、
封筒の中に入っている内容が直接指で触れるような
用途で使用されています。
衣類系や素材の表面を確認したい商品のパッケージでよく見かけます。

楕円の窓

●楕円形の窓●
楕円形の窓は書類を入れる封筒としてではなく
商品を入れるパッケージの窓として使用されている事が多いです。
楕円は丸型と少し四角の要素が入った「優しさと誠実さを組み合わせた」
ようなイメージなので、
そういった部分がパッケージの一部として利用される気がします。(鳥山)

気になるトナリの封筒 

マレーシアの封筒



マレーシア
               

マレーシア国王の切手が貼られた封筒です。
178mm×100mmのダイヤ貼りです。
立憲君主の国で選挙で王様が選ばれ、
5年の任期で変わっていく珍しい国です。

王様は「Yang di-Pertuan Agong」という称号を持っています。
絵柄の人物はスルタン・アフマド・シャー(Yang di-Pertuan Agong VII)で
1979年から1984年まで在位していました。現国王(2022年現在)の父にあたる方です。

マレー語と英語に加えてもう一つ民族の言葉をしゃべれますので、
ほとんどの人が3か国語を話せます。
アジアで移住したい国の中では上位の国で、気候も暖かく、治安もよく、
生活コストもやすいそうです。

何より親日の国で、以前は日本の経済モデルをお手本としていたそうですし、
日本人はビザなしで90日間滞在ができます。
言葉の問題が解消できれば一度は住んでみたい国です。(鳥山)

【 作品事例:MAARK! RECORDS様 】



MAARK! RECORDS様03
  

今回ご紹介するのは「MAARK! RECORDS様」の
レコード用のパッケージです。
中央に「丸窓」が開いており、
レコードのジャケットが見える仕様になっております。
仕様によっては窓フィルムなしでの製作も
可能でございます。
※通常よりも加工が難しくなるため、
一度お問い合わせいただけますと幸いです。

またこちらの封筒の裏面には「ツメ抜き」加工も施されており、
「ツメ抜き」をすることで封筒からレコードを取りやすくなります。
神社用の封筒でもよく見かける加工ですね。
こちらも当店の機械で加工が可能でございますが、半円の大きさにも種類があり、
「MAARK! RECORDS様」のように台形のような形をしているものもございます。
ご希望の際はお気軽にお申し付けくださいませ。

また、封筒に使用されている「白兎(純白ロール)」という紙は非常に薄く、
封入物が透けて見える紙でございます。
表はつるつるで裏はざらっとした質感になっており、用途によって使い分けるのも面白いですね。
※ざらっとした面はベタ印刷する際、納期がかかります。

レコード用の封筒はよくお問い合わせいただきますが、
封入するレコードのサイズによって、紙や窓の大きさや貼り方も様々です。
CD用の封筒もよくご依頼いただいておりますので、気になられましたら封入物と添えて、
お気軽にお問い合わせただけますと幸いに存じます。(蓮池)

編集後記

今月も封筒屋通信をお読みいただきありがとうございます!
思いついたものが形にできるっていいなあ…とふと感じます。
通信を通して日々加工の限界に挑戦しているのですが、
こんな封筒があったら面白い!こんな加工をしたらどうだろう?
というひらめきでいつもサンプルを作っていたりします(●・ω・●)
編集長は機械が好きなので、封筒サンプルの製作に携わったこともあります。
(工場の方々にみっちり教えていただきました)
機械の型替えから紙が封筒へと変わりゆく行程はとても楽しくて、
それでいて繊細な微調整も必要でたいへん興味深いです。
Instagramで現場の事ももっと載せていきたいと思います!(蓮池)



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