封筒屋通信2024年9月号

9月号

【 優しい風合い美味しい名前:OKミューズバナナ 】

封筒屋通信をご覧いただき、誠にありがとうございます。
花火は見れませんでしたが、夏祭りでかき氷とチョコバナナを食べることに成功したので、
大満足の編集長です(/・ω・)/

今月はチョコレートはかかっていない「OKミューズバナナ」をご紹介します!



OKミューズバナナ
 


不規則なレイド模様が特徴的なこの紙は
ECFパルプ配合の環境対応紙で、
四六判の90kgと120kgの厚みは
落ち着いた5色の展開、
菊判はナチュラルとホワイトの2色展開、
四六判180kgはナチュラルとホワイト、
アイボリーの3色展開となります。

優しい手触りが特徴のこの紙は、
どんなシーンにも馴染むため、
社用封筒から招待状、パッケージまで
幅広くお使いいただけます(●´ω`●)☆

 

「OKミューズバナナ」という名前は、バナナを使用していると思いきや、
風合いが皮をむいたバナナに似ていることからつけられたそうです!

🌕今月の封筒サンプル🌙


「カフェ」を使用し、162×114mmの洋2カマス封筒を作成しました。
フタにはベタ印刷を施し、白抜きでデザインしています。

そしてこのフタの裏には「アラビア糊」の加工もしております。
アラビア糊は水糊を塗布して乾燥させたもので、
切手のように水をつけて貼り合わせることで接着することが可能です。
主に自動封入機で使用されており、洋型0号サイズなどが主流です。
※封入機で使用する際は、フタはあらかじめ折っておく必要がございます。

ご使用の封かん機の仕様に合わせて封筒を製作することも可能でございます。
窓の位置やサイズ、封筒の形状、紙質や厚みなどお気軽にご相談ください!
口糊の種類も4種あり、使用期間によってご提案もさせていただいておりますので
ぜひ一度、お問い合わせいただけますと幸いに存じます(=゚ω゚)ノ
(蓮池)

▼現場レポート

[アラビア糊]

封筒サンプルについて現場の皆さんにお話を伺いました!

▼断裁(Yさん)

特殊な紙で、表面にレイドがあるので、紙揃えをしっかりするようにしました。
断ちは、紙厚がいつもよりありましたが問題なくできました。

▼エキセン(Kさん)

特に苦労はありませんでした。
ただ、刃の状態が悪いと割れがおきそうな紙質、紙厚だったので形状の角部分のチェックはしっかりしました。

▼製袋(Hさん)

初見で小さな封筒に窓が2つあり、紙がしっかりしていたので難しそうなイメージがありました。
窓がある箇所とない箇所で紙の強度が変わり、
その影響で機械の運行がうまくいかないことがあるので、慎重に機械のセッティングをしました。
結果、セッティングには時間がかかりましたが、
運行中はトラブルもなく最後まで貼りきることができました。

▼口糊:アラビア糊(Uさん)

紙質のせいか、アラビア糊の乗りが非常に悪かったです。
機械に2回通ることで規定量を塗布する事ができました。

▼口糊:アラビア糊(Uさん)

紙厚があるので、封筒の底部分の折りが思うようにできませんでした。
そのため、機械の底折り工程部分に治具を取り付ける事でなんとか形にする事ができました。
次回は紙目を今回と反対になるように手配してもらった方が良いと思いました。

気になるトナリの封筒 ザ・ワールド

日本の封筒

今月ご紹介する封筒は日本の封筒です。

今回ご紹介するのは164×94mmのダイヤモンド貼りで、
神戸の文字が見られるその消印からも分かるように、1958年の日本の封筒です。
一見キレイな状態のままのように見えますが、裏面は変色しているようで、
フタを開くと、まるで日焼けをしたように綺麗にフタの形が見えます。

このブラジル移民について色々と見ていると、非常に様々な理由や、
状況が重なって起こったと言えますが、今回調べたことはそのほんの一部分であるということで、
まだまだ学べることはたくさんありそうです。今回はそのきっかけとなりました。

ちなみにこの件では、新紙幣で話題の「渋沢栄一」氏の名前も登場していました。
そういえば、数年前に新紙幣の肖像画が決まった時に、
「論語と算盤」を読んでみようと意気込んで購入したものの、
まったく読み進められなかったことを思い出しました…!
これを機に少し、読んでみようかなと思います(;´・ω・)
(角谷)

作品事例【 株式会社ベビーユニバース 様 】

今月は「株式会社ベビーユニバース様」の封筒をご紹介いたします。



作品事例00
 



220×110mmのカマス貼りの仕様で、
フタにはアラビア糊が加工されております。
表面にはサイズの異なるセロファン窓がついております。

当店には窓の型を700種類以上保有しているため、
封入物に合わせて窓のサイズを調整することが可能でございます。
また、機械で加工できる範囲であれば、自由に配置することもできます。
⚠端から10mmは開ける必要がございます。
⚠窓と窓の間も10mm以上開ける必要がございます。

紙は「日本製紙ニューNpi上質紙」の90kgを使用しており、
表面の上部に紺色でワンポイントの印刷をいれた、スタイリッシュな仕上がりとなっております。
当店指定の色として一般的な10色をご提案させていただいておりますが、
ご希望の色で印刷された見本をお送りいただくことで、限りなく色を近付けて印刷することも可能です。

また、フタにアラビア糊を加工することで、自動封入機で封入・封かんまで作業いただけます。
使用する機械によって封筒サイズや形状、窓の位置など、細かく調整する必要がございますが、
当店では専用の木型を作成しなくても、自由度の高い封筒を作成することができます。

アラビア糊は水糊を乾燥させた糊のため、
アドヘヤ糊やグラシンテープと比べて「効果期間」というものが存在しません。
長期的にお使いいただけます。 その他の口糊については改めてご紹介いたしますので、封筒作成のご参考になれば幸いです。

編集後記

今月も封筒屋通信をお読みいただきありがとうございます!

今回の通信は宇宙をテーマにデザインしてみました。
鮫を連想させる「海」が大好きな私ですが、宇宙も大好きです。
といってもSF映画で見る宇宙の知識(惑星にはエイリアンがいる等)が主なので、とても偏っていますがΣ(・ω・ノ)ノ!
鮫の映画は鮫が悪者になり退治されてしまうので、悲しさのあまり中々観れないのですが、
SF映画ではエイリアンや未確認生物が沢山出てくるものは好奇心の方が勝ってしまいます。
(基本、退治される敵側を好きになってしまう編集長です。)
最近映画を観る時間が取れていないので、遠出の際の移動時間を使って
気になる映画を制覇していきます(`・ω・´)
(蓮池)

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