エンボス紙×活版の無限の可能性:NTストライプGA
封筒屋通信をご覧いただきまして、誠にありがとうございます(ノ´∀`*) ♬
まだまだ気の抜けない日々が続きますが、引き続き注意してまいりましょう。
今月はシンプルながらもスタイリッシュなレイド紙の「NTストライプGA」をご紹介いたします。
この封筒屋通信でもご用達の「T-EOSシリーズ」のひとつで、100kgの紙は
淡いパステル調のカラーから、濃いビビッドカラーまで50色もの幅広い展開がございます!
※「プラチナホワイト」のみ、微塗工品となります。
エンボス紙の中でも、簀(す)の目が入るようにして紙を漉き、縞模様を施した「レイド紙」は、
製袋時に縞模様の影響を受けてズレやすいという注意点がございますが、
印刷なしでも形状次第でとってもおしゃれな封筒を作ることが可能です(=^・・^=)
印刷する場合は、あえてレイド部分を使ったデザインにしても面白いですね♪
✵今月の封筒サンプル✵
今回の封筒サンプルでは、活版印刷を施してみました!!
活版印刷は活字を組み合わせて作った活版を使って印刷する印刷方式です。
活字は平仮名や片仮名、一文字ずつ凸型に彫られたハンコのようなもので、それらを並べたものを活版と呼び、
その活版にインクをつけて紙に押し付けることで、紙に文字などを印刷する事ができます。
今回はあえて、エンボス紙に加工してみましたΣ(・ω・ノ)ノ
思っていた以上に凹凸感も、印刷の色も出ていて、可愛さが溢れております(*´艸`*)♡
紙の色は「あさぎ」と「ジェードグリーン」の2色で、あさぎには「蛍光グリーン」、
ジェードグリーンには「DIC-654(グレー)」で印刷しました。
初の試みではありましたが、編集長はたいへん満足しておりますヾ(●´▽`●)ノワァーィ♪
今後、風合いのある紙でも活版印刷の封筒を作成予定ですので、ご期待くださいませ!
(蓮池)
活版印刷の裏面
文字の部分はやはりしっかりエンボス感が出ていますね。
仕上がりが気になったので、縁取りとベタで作りました。
現場レポート
カマスのピン
はじめまして!緑屋紙工に入社して9ヶ月目の野澤といいます。
今回は私が担当しているカマス貼りの機械について紹介したいと思います。
通常の封筒の製袋機は、紙を空気で吸着させて送るタイプですが、 今担当しているカマス貼りの機械は「ピン」と呼ばれる部分で紙を送ります。
その「ピン」で送るタイプの良いところは、はじめに紙を機械のテーブルに
置くのですがその置く位置が少しズレていても「ピン」の部分で多少のズレ
を補正してくれますので、調整がしやすいです。
これが空気で吸着させるタイプだと、ズレたまましっかり固定されて送られ
るため、最初の型合わせが重要になってきます。
ただ「ピン」で送るタイプは、紙の癖が強く反っているものや、柔らかい紙
になると、紙が固定がされていないため、「ピン」からはみ出てしまい紙が
送れない状態になります。
その場合は空気で吸着させて紙を送るタイプでしか作業が出来なかったりします。
写真左は、機械を流れていくピンです。
下から上に向かって流れていきます。
小さいですが、両端にピンがあります。
写真右は、流れていくピンのアップです。
この小さなピンで紙を送ることで綺麗な封筒が仕上がっていくんですね。
そんな「ピン」タイプ、制限が多く使いにくいところもあるのですが、最初に任された機械でもあるので、
愛着が他の誰よりも人一倍あります。これからも大事に付き合っていきたいと思っております。
(野澤)
気になるトナリの封筒 ザ・ワールド
メキシコの封筒
今回はメキシコの封筒を紹介します。
…といってもメキシコで発行された「セビリア万国博覧会」の記念封筒で、
ほぼスペインにちなんだ封筒です。
「ENCUENTRO DE DOS MUNDOS」は二つの世界という意味合いで、スペインとメキシコ(アメリカ大陸)、ヨーロッパ世界(旧世界)と植民地(新世界)というとらえ方です。1992年はその万博が開催された年です。
コロンブスが新大陸に到達してから500年に当たるのでその記念行事として設定されていましたが、ヨーロッパからの一方的な見方だったので批判があったみたいです。
メキシコは元々スペインの植民地で1821年に独立。
日本の企業が進出しているところは比較的に治安がいいですが、全体的には悪いです。
ただ陽気な人が多く、祭りや衣装は色鮮やかで世界遺産には35件も登録されている国でもあります。
封筒は181mm×120mmのダイヤモンド貼。
フタが長く尖っているのが普段見慣れていないせいか、違和感です。
万博のイラストはシルク印刷のようで立体感があり、それだけで高級感を感じます。
(鳥山)
作品事例
株式会社N’s create.様
今回ご紹介致しますのは「株式会社N’s create.様」の封筒です。
白い紙に紺色で全面印刷し、デザイン部分は白抜きと呼ばれる方法で作成しています。
紺色の紙に白印刷する場合、インクが紙の影響を受けてしまい、真っ白に仕上がりません。
そんな時、当店では白い紙にご希望の色で全面ベタ印刷する方法をご提案致しております。
デザインを白抜きすることにより、元の白い紙の色が残るため、
ハッキリとした白色で作成する事ができます。 ※封筒の内側は元の紙の白色になります。
お選びいただく紙によってはご希望の色がない場合もございますので 「この色の封筒が作りたい!」というお客様にもピッタリな仕様となっております。
また、白インクは通常の印刷よりも2色分の料金が掛かるため、
色付きの紙の代金に2色分の印刷料金が加算されますが、安価な白い紙にベタで印刷することにより、
お値段を抑えることが可能でございます。
※ベタ印刷は別途料金が掛かります。
ご希望の色で作成したい場合や、白色をハッキリ表現したい場合、
コストを抑えたい方は是非ともご検討くださいませ。
(蓮池)
編集後記
最近、メキシコ人の方とよくメールをする機会があるのですが、 住んでいる地域によってスペイン語の使い方が違うことに気付き、「訛り」は万国共通なんだなと改めて実感しました。
文法であったり、単語の使い方が人によって違っているので、勉強にはなりますが翻訳に戸惑う事が多々あります。
そんな時は英語で伝えてくれるのですが、スペイン語では表現が出来ない言葉もあるようで、本当に奥が深いなと思います。
まだまだ完璧に話せて聞き取れるわけではないですが、
なぜか勉強し始めてからメキシコ人の方とよく知り合うので、たくさん会話をして覚えていこうと思います。
(蓮池)