封筒屋通信2025年5月号

【 あの日のテスト用紙:新バフンN 】

封筒屋通信をご覧いただき、誠にありがとうございます!

肌寒さも薄れ、過ごしやすくなってきたので
ピクニックにでも行きたいなあと思いを馳せながら
「新バフン紙N」をご紹介します°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°



紀州色上質
 

インパクトのある名前ですが、
明治時代にパルプの代わりとして
藁を使用し作られた紙<藁半紙>の風合いが
馬糞に似ていたことから「馬糞紙」と呼ばれ、
藁半紙の質感をそのままに作られたのが
この「新バフン紙N」でございます。

大人になってから藁半紙という単語を聞くと、
非常に懐かしい気持ちになりますね。

ざらざらとした手触りで、和の風合いというよりも
趣のある土壁のような触り心地です。


90kgから270kgとしっかりとした厚みを持つ新バフン紙Nですが、
私は温かみのある優しい手触りの紙だなと思いました。

白から茶へと移り変わる色も美しいですが、 深みのある色たちも味わい深いです。
合計14色ございますので、組み合わせるのも楽しいですし、
厚みの展開がございますので、封筒と名刺で合わせて作ってみてもおしゃれですね。

🐎今月の封筒サンプル🐎


今月は六角形の窓を使用した窓付きカマス貼り封筒を作成いたしました!
封筒の中央に「78×90mm」の六角形の窓を配置しております。
四角や丸以外にも、こんな形の窓型も保有してるんですΣ(・ω・ノ)ノ!

こちらの封筒はポストカードがぴったりと入る「154×106mm」のため、
写真などを封入したまま飾っていただくもよし、住所を見せて郵送いただくもよしです!
長型や角形の封筒にこの窓を加工したことがないため、
またいつかの通信で加工してみたいと思います(((o(*゚▽゚*)o)))

「こんな窓を加工したい」「こんな形ってできるの?」という声にもお応えします!
機械で加工できる限界を確認し、ご希望に沿った封筒を作成してまいりますので
気になる仕様がございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
(蓮池)

現場レポート

[六角形の窓]

封筒サンプルについて現場の皆さんにお話を伺いました!

▼断裁・エキセン(Yさん・Hさん)

今回は紙色が2種類ありましたが、オンデマンド印刷の影響で一方の紙のみ
印刷時に縮みが見られたため、断裁位置の決定には確認作業が必要となり、大変でした。
また、印刷の影響と思われる用紙のカールもあったため、慎重に断裁を行いました。

▼窓加工(Iさん)

窓の形状が六角形という珍しい形状であったため、
最初に見たときは面白い案件だと感じました。
通常とは異なる形状の場合、窓フィルムのカット位置や
窓糊の配置などを検討する工程が好きです。
機械の稼働については、特殊な紙でしたが、事前の設定をしっかりと行うことで、
特に問題なく進めることができました。

▼製袋(Yさん)

機械の稼働自体は問題ありませんでしたが、用紙の特性上、
折り加工時に小さな繊維が完全に折れきらず、表面に残ってしまう箇所がありました。
これについては、完全に除くことは困難でした。

気になるトナリの封筒 ザ・ワールド

ケニアの封筒


今回、ご紹介する封筒はケニアの封筒です。

封筒に描かれている生き物は海牛とも呼ばれる体長約2.5-2.8メートルの
穏やかな性質をもった生物「ジュゴン」で、
セイレン(ギリシア神話の人魚の類)の原型といわれています。
イラストは活版印刷のような仕上がりで印刷されており、触れてみると凹凸があり、
版画のような仕上がりで、可愛くも、カッコよくもあります( 'ω')

少しこのジュゴンについて調べてみましたが、なんとも愛らしい生き物です。
自分たちの好む餌のある場所に群れを作り、家族ごとに暮らし、
エサは海藻などを食べます。
呼吸をするために数回に1回水面へ呼吸をしに行くとのことで、
陸で生きれば良いのに、、、と一番に思いましたが、水中で体が支えられていないと、
呼吸困難になり、長時間陸には上がっていられないそうです…。
なんとも切ないです…( ノД`)
一番衝撃だったのは、ジュゴンがゾウと共通の祖先を持つ哺乳類だということ。
つまり、象の親戚なんですね。

興味が沸いたので、少しジュゴンを見たいなと思い調べて見たところなんと
日本で唯一鳥羽水族館でだけ見れるそうなのですが、
ただ、数年前に1匹が亡くなってしまったとのこと…。
早いうちに、旅行を兼ねて訪れてみようかと考えています。
(角谷)

作品事例【 丸山商事株式会社 様 】

今月は「丸山商事株式会社様」の封筒をご紹介いたします!

タントのVー68を使用した332×240mmの大型カマス貼封筒です。
紺色の紙に銀のインクが眩しく輝いていますね。

今回は当店の「そのまんま封筒」というサービスにて、ご依頼いただきました。
「そのまんま封筒」はお手持ちの封筒をお送りいただくだけで、
全く同じ封筒が作れてしまう素晴らしいサービスなのです╰(*°▽°*)╯



作品事例03
 

お送りいただいた封筒をまず観察し、
手に触れ、紙の銘柄や色、厚みを調べていきます。
ここで同じものが見つからなくてもご安心ください。
お見本に最も近い仕様でご提案いたします。

こうして同じ仕様でお見積もりした封筒が
「丸山商事株式会社様」の封筒なのです。
⚠右側がお送りいただいたお見本で
左が当店で作成した商品です。

印刷する際に紙の色が濃いと、影響を受けてしまうことから
金・銀・白インクでの印刷を推奨しておりますが、
「白インク」は最も紙の影響を受けてしまいやすいため、
真っ白に印刷を仕上げたい場合は「銀インク」をご提案いたしております。

線が太ければ太いほど、インクの輝きも相まって高級さが際立ちます。
色付きの紙を使用する際は印刷色もあわせてご相談くださいませ。

「タント」には紙色が200種類ございます。
きっと、コーポレートカラーに合う紙が見つかるかもしれません。
お問合せの際に希望の色味をお伝えいただけましたら、
ご希望に沿った内容でお見積もりさせていただきます(/・ω・)/

「高級感を出したい」「紙の色にこだわりたい」そんな時には
一度封筒屋どっとこむにご相談いただければと存じます。
(蓮池)

編集後記

今月も封筒屋通信をお読みいただきありがとうございます!

サンプル(からし)のデザインに使用したペラルゴニウムという花には、
「尊敬」「決心」「愛情」「切ない望み」「あでやかな装い」
「篤い信仰」「君ありて幸福」と、たくさんの花言葉がございます。
普段あまり花言葉までしっかりと把握しておらず、何の気なしに調べてみると、
こんなにも意味が込められているのか!と驚きました(*-ω-)

また、365日の各日に誕生花として花が割り当てられているので、
花言葉と合わせて調べるのも楽しいですね!
花のイメージから紙を選ぶのも興味深いので、いつかやってみようと思います(`・ω・´)
(蓮池)