「OPP封筒」「CPP封筒」は簡単に言えば、透明な封筒です。 ビニール封筒という名前で販売されている場合もありますが、実際はビニール素材は、現在ではダイオキシン発生問題から、ほとんど流通しておりません。
OPP・CPPともに、ゴミ焼却時にダイオキシンが発生しません。
「OPP」と「CPP」はともに「ポリプロピレン(PP)」の仲間ですが、製造方法が異なり、性質も異なります。OPP = Oriented PolyPropylene(二軸延伸ポリプロピレン)
ポリプロピレンをタテヨコ2方向に延伸し、熱で固定したフィルムです。
そのため、引っ張っても殆ど伸びない強度があります。
CDのジャケット袋やアクセサリーなどの小物入れによく利用されています。
OPPの特徴
- 透明度、光沢に優れている。
- 引っ張り強さ、引き裂き強さが高い。
- 防湿性、耐水性に優れている。
- 耐熱性に優れている。
- 耐油性に優れている。
- 耐ボイル性に優れている。
- 裂け目から裂けやすい。
- 印刷インクの発色が良い。
CPP = Cast PolyPropylene(無軸延伸ポリプロピレン)
ポリプロピレンを伸ばさないで成型したフィルムです。
そのため、引っ張ると伸びますが、丈夫です。重いダイレクトメールなどに最適です。
簡単なイメージですと、「OPP=パリっとしている」「CPP=やわらかい」となります。
CPPの特徴
- OPPよりやや劣るものの、光沢があり、透明性が高い。
- やや柔らかく、引っ張ると伸びる。
- 引っ張り強さ、引き裂き強さに優れる。
- 130度以上の耐熱性がある。
- ボイル耐性がある。
- 防湿性、耐水性に優れている。
- 耐油性に優れている。
- 印刷インクの発色が良い。
DMダイレクトメール
フィルム封筒は透明で中の見える封筒です。 ツヤがあり、中の広告や品物をキレイに見せてくれるので、お客様の反応がよくDM(ダイレクトメール)に適しています。
OPP封筒の既製品
封筒で一般的なサイズである長3や角2など、様々なサイズの既製品があります。 あらかじめ色々な用途に合わせて印刷されているものもあります。 (〒枠印刷、表面全面ベタ印刷、窓風印刷、透けにくい印刷、など)
OPP既製封筒への印刷
オフセット印刷が可能です。 既製品は底から10mm、サイド端から1mmが印刷不可範囲となります。
OPP・CPP封筒の特注製作
既製品にないサイズや、CPPを使用する場合でも、特注でお作りすることが可能です。 特注製作では頭あり・なし等もお選び頂けます。
特注製作の場合、枚数が少ないほど単価が割高となり、枚数が多いほど単価がお安くなります。